和名:イッテンアカタチ
学名:Acanthocepola limbata(Valenciennes,1835)
分布:本州中部以南に分布します。
水深80m~90mの砂泥地に生息しています。
天草では、内海のポイントで10月から11月頃にみられます。
体長は最大50cmほどあります。
体は細長く、赤い太刀のような体系をしています。
背びれの前方に大きな黒色の点が一つだけあるのが大きな特徴です。
アカタチといっても、タチウオの仲間というわけではありません。
アカタチ科アカタチ属という部類になります。
食性は動物食性で、甲殻類、小型魚類、多毛類などを食べます。
海底を掘り、巣穴を作って、そこを拠点に生活します。
巣穴が特徴的で、中央の巣穴本体の周りに、6~7つぐらいの穴があります。
口に砂を含んで、外に持って行き、はき出すという行動を繰り返して巣穴を掘ります。
その瞬間に立ち会えたら、じっくり観察してみると面白いかもですね。
10月~11月にかけて幼魚がみられます。
最初は、ハナハゼくらいのサイズしかありません。
見た目も赤みが強くなく、青白っぽい色をしているので、ハナハゼに似ています。
幼魚の頃は、水深15m~20mあたりでみることができます。
11月頃から成魚の数が増えていき、次第に旅立っていきます。