ゴンズイ

和名:ゴンズイ

学名Plotosus japonicus (Yoshino and Kishimoto,2008)

 

分布:本州から九州南岸まで分布しており、日本海側の方が生息数が少ない傾向に

   あります。

   沿岸の浅い岩礁域に生息します。

 

   天草では、北のポイントから南のポイントにかけて全域でみることができま

   す。

体長は10 〜 20 cmほどあります。

 

茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線があり、幼魚ほど黄色の線が鮮やかで目立ちます。

 

頭は円く、体は細長くてオタマジャクシに似たかたちをしています。

口の周りには8本の長いひげが生えていて、成魚になるとナマズとよく似た姿になります。

 

背びれと胸びれの棘には毒があり、刺されると激痛に襲われます。

集団で行動する習性のあるゴンズイですが、何十匹という群れで固まって泳ぎ回る様は、なかなか見応えがあります。

大きさの揃った個体が集まり巨大な団子みたいになることから、「ゴンズイ玉」とも呼ばれているようです。

 

ギギ、ハゲギギ、ググといったさまざまな地方名があります。

棘と棘の基底部を擦り合わせて、ギーギー、グーグーなどと鳴く(音を出す)ことが、地方名の由来となっています。

産卵期は6〜7月頃で、浅い円形の産卵床をつくります。

 

幼魚の頃は昼行性ですが、成魚になると夜行性になります。

夏から秋にかけて、幼魚が海底を群れで回遊しているところをみることができます。

 

幼魚の群れの近くでじっと待っていると、ダイバーの体をつついてクリーニングしてくれることがあります。