ダンゴウオ

和名:ダンゴウオ

学名Lumpfishes Lumpsuckers

 

分布:北極海を含めた北半球の寒冷な海に分布します。

   主に北太平洋を生息域としており、ごく少数ではありますが北大西洋で生息

   する個体もいます。

   沿岸の岩礁域やタイドプールに生息しています。

 

   天草は、日本最南端の生息地といわれています。

   冬から春にかけての寒い時期に、しらと海水浴場でみることができます。

 

   天草でみられる種類は「サクラダンゴウオ」です。

体長は成魚でも2cmほどで、幼魚は5mmぐらいととっても小さいです。

丸々としたかわいらしいフォルムが特徴で、緑色や茶色、ピンク色に白色などいろんな体色の個体がいます。

 

ダンゴウオといえば、天使の輪ですよね。

頭の上の天使の輪がみれるのは、幼魚のときだけなのです。

成長するにつれ薄くなっていき、成魚になる頃にはなくなってしまいます。

吸盤状の腹びれを使って、岩に張り付いている姿がよくみられます。

岩に同化していて、さらにあまり動かないので、見つけ出すのがなかなか大変です。

 

食性は肉食性で、主に多毛類、甲殻類、軟体動物を捕食します。

 

一部の種類では、水や空気を吸い込んでフグのように体を膨らませることができる個体もいるようです。

産卵は通常沿岸の浅瀬でおこないます。

 

天草では12月頃になると、産卵のために成魚が浅瀬にやってきます。

 

幼魚は早い個体で2月頃から姿を出し始めます。

3月が最盛期で、天使の輪付きの個体をみることができます。

 

4月に入ると、頭の模様が薄くなってきて少し大人っぽくなった個体をみることができます。

 

幼魚のうちは昼間でもみられるのですが、成魚になると夜行性になるため、ナイトダイビングでならみることができます。